2014年9月20日土曜日

どの面さげて戻って来た〜♪

 題名は筋肉少女帯の「新人バンドのテーマ」より。

 かれこれ10年くらい前にやっていたファミコンやスーファミのゲームミュージックを演奏するバンド『パラメキア帝国』を、仮にではあるが再始動し、またCD制作や、人前に出て弾いたりとかする機会が取れればいいなーと思っている。
 仮に、というのは、メンバーがひとところに集まれないからである。立派な社会人となったのでバンドを離れたドラム、仕事が多忙をきわめ海外出張からなかなか帰って来られないベース、……本当はみんなそろってCDを作りたかった。

 そもそも僕らのバンドは、プロに頼んだり高価な機材を使ってCDをかっちり作るよりも、それを材料にライブをして楽しく演奏して一緒に盛り上がったり、僕がMCでバカな話を延々とする方に特色があったと思う。
 今の状況を考えてみると、メンバーが揃い、なおかつライブに向けてスタジオで練習するということはかなり難しい。これは人の都合ではなくて、僕自身が、家族を持って大切な連れ合いとかけがえのない二人の娘との生活を最優先にしているからだ。

 ではライブができなければバンドを続けて行くことができないかというと、そうでもない気がする。
 そもそも僕はこのバンドを解散させた覚えはなく、いつか絶対と思い続けていた。
 今は機材が進歩して、昔のようにスタジオに録音機材を全部持って行って深夜に集中して録る…なんてこともしなくてよくなったし、ミックスやマスタリングのソフトウェアだってあの頃よりずっと使いやすくなった。録音なら時間を作りさえすれば進めることができ、それをメンバーに簡単に渡すことができる。

 ただ、子どもが生まれてから、育児に積極的に関わる…というか自分が中心になってやりたいと思っているものだから、楽器を触っている時間はホントにまるっきり全然なかった。それがネックだった。
 もう一つ気になっているのは、このご時世に昔のゲームミュージックを、本物でもないしプロでもない人たちが弾いて、それを聴く人がいるのかということ。

 だから僕は割り切って考えることにした。今度の再始動、これは「自分のため」であると。
 今までは「どうやったら人が楽しんでくれるか」「感情を共有できるか」ばかりを考えていたし、だからこそちょっと人から「音が悪い」とか「もっと練習しろ」とか言われると果てしなく凹んだ。
 だけど、今うまく演れる自信もなく、聴いてくれる人が確かにいるわけでもないのに、やりたいと思うのは、やっぱり情熱を燃やすような何かをしていたいからだ。
 付き合ってくれるメンバーには悪いけれど、やりたいように突っ走ろうと思っている。CDを作って、たくさん編曲や演奏や録音をして上手になって、いつかまたライブをしたい。自分のために。
 ホームページに人が全然来てくれなくても、再生回数なんて1ケタ代でもやる。そしてCDをプレスで作って……ぜんぜん売れなかったら段ボールごとお焚き上げだ!
 

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