では、これだけイクメンという言葉が定着したいま、「パパ雑誌」はどうかというと、かなり極端で面白いことになっている。
まずパパ雑誌というものは多分、二誌しか出ていない。
ひとつが、「日本唯一のイクメン雑誌」とか言って華々しく創刊されたFQ JAPANである。これは、僕が買う雑誌じゃない。だって、まず表紙がジョニーデップとかネイマールとかだよ。「セレブイクメン」という言葉が当たり前のように使わるし、「リオネル・メッシの子育て」とか「デイビッド・ベッカム流、妻の愛し方」とか、参考にしたい父親って日本にどれだけいるの?あと、僕はリフティング10回くらいしかできないので、この雑誌を買う資格自体がないと思われる。
今日紹介したいのは、後発パパ雑誌である「fam」だ。これかなりイケています。
育児に積極的に参加し、なおかつ自分の趣味も楽しむような理想の父親像が提示されています。
カッチョ良すぎてめまいがします。
この、子どもとお揃いの迷彩柄のパーカー、本気っぽいフィッシングベスト、そして子どもより短いショートパンツ。ホントに君はその手でイソメとかつけるのか?
はい、次のカッチョいい写真。
そんなに手軽にできるなら「土日にはこれくらいやってます」的な雰囲気出してないで毎朝作ったら喜ばれるのに。(そんなトンデモなフライパン使わない方が手早く作れると思うけど…)
ファッションは置いといて記事について。
「おしゃれパパの一人の時間」「scene1 顔なじみのカフェでおいしいコーヒーを」「scene2 開放感のある浜辺でレンズを構える」
ひとこと言っていいか?サボってんじゃねえ!
そして、表紙にも載っている一押し記事(?)の「あの漫画のヒロインの育て方」。愛娘を理想の女性像に育てる!とかいって、出ているヒロインの人選が凄い。
スラムダンクの赤木晴子、ドラゴンボールのブルマ、タッチの南ちゃん、野田恵、そしてエリアの騎士の美島奈々の五人。なんとも女子マネージャー率の高いこと。厳密には赤木晴子はマネージャーじゃないのかもしれないけど、キュートな癒し系とか家事はなんでも完璧とか、娘をそう育てたいというのと、自分がそういう女の人が好きというのは違うと思うよ…。
そしてグッズの紹介ページより。
なんだこりゃ!「シエスタの国スペインから来た、どこでもうたた寝できるかぶる枕」だって。「デスクに突っ伏してもよし、床に転がってもよしと寝方は自由だ」と書いてあるけど、どう見ても自由に見えない。窒息しそう。お母さんが帰ってきて、子どもと父親がこの姿だったらすげービビると思う。
この雑誌おもしろいからこれからも買おうと思います。
まあ、こうして見ていると、いかに「イクメン」という概念自体が上っ面の理想像であるかが分かる気がする。とにかくもっと現実を見ろと言いたい。
え?僕ですか。そりゃダースベイダーみたいに我が子の最強の敵として君臨しつつ、最後は身を呈して子をかばって死にたいですね。
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