しかし、それこそThe BugglesがVideo killed the radio star〜♪と歌ったのは1979年だし、音楽だけのものが映像に敵わなくてもそりゃ当たり前だ。
では何を言いたいかというと、パラメキア帝国もPVを作ってみたい!ということなのだ。バンドメンバーさえ確保できていない上に、音楽だけでも中途半端なのに何を言うんだと思われるかもしれないが、やってみたいんだから仕方ない。実は以前、30分ほどの映画を3本撮ったことがあって、苦労は確かにあったけれども、その楽しさは格別なのだ。
ただし、作るとしてもゲームの画面を使うというのはやりたくない。また社会的な立場上、顔を出して演奏するのも避けたい。では、ニコニコ動画に出ている人のようにかぶりものをして演奏するか…うーん。なんだか、それなら顔を隠す必然性のある内容の映像にしたいなぁ。
昨日作り終わったばかりの格ゲーメドレーはPV向きだと思っていて、撮りたいシーンも思いつく。どうせCGとかその他のエフェクトに凝っても最新鋭のものに比べて、また何年後かに観てチャチなものになるんだから、技術面に関してはアナログでやりたい。
まあ、こうして条件を並べただけでトホホなものになり下がることが分かりきってきた。いい感じだ。
そういう時はプロが作った素晴らしいPVでも観て元気を出そう!ということで、久しぶりに観たいものをyoutubeで検索してみた。新しいもので良いものもあるのだろうが、何か、そんなに見つからない気がする。プロのミュージシャンが今そんなに気合い入れて作っていないのかな。
僕の好きなタイプのPVは、
・曲を通したストーリーが感じられる。できれば映画っぽいもの。
・なおかつ俳優だけでなく、ミュージシャンが演技をしている、もしくは演奏が入っている。
というものだ。
その範疇のお気に入りを三本挙げてみるが、こういうのを撮りたいわけじゃない。(無理だし)
まずは、MuseのThe Knights of Cydonia。
見られない方はこちらへ。
サムネイルが怪しいけど、中身はもっと別の意味で怪しい。まるでエル・トポをかわいくしたような荒唐無稽西部劇。なおかつトンデモSFとカンフー映画を混ぜて作ってあるという素晴らしいPV。しかも無駄にハイクオリティ。ミュージシャンの正しいお金の使い方ってこういうことだと思う。最初に出てくるカンフーの型の中の、「CIRCLE OF DEATH」っていうのがお気に入り。それとエンディング直前、にくたらしい宿敵と決着をつけるときの技が意味不明すぎて素晴らしい。
次に、The Birthday MassacreのLooking Glass。
映らない方はこちら。
デジ風味ゴシックロックで長年大好きなカナダのバンド。学校を舞台に、B級ホラー風味で統一した映像だけど、そこにメンバーの演奏が入ってくるあたりが本当にカッコイイ。特にボーカルのキレっぷりがいいと思う。ちょっと脱線するけど、こういう80年代的なキーボードの音、RammsteinやFlying Corols、Ram-Zetなんかでもそうだけど、そこに歪んだギターの音が絡むサウンドが僕にとってはいま一番魅力的に感じられるので、研究中。
最後にド定番、Kate BushのCloudbusting。
映らない方はこちら。
圧倒的に映像が美しく、絵本のようなお話。85年の映像だけど、もうこれ以上に素敵なPVなんか作られないだろうな。モデルにされている科学者や、この装置については別に知らない方が純粋に映像と音楽を楽しめると思う。現実とは違う部分も多いわけだし。
この映像と、唯一残っているハマースミスオデオンのライブ映像を観て、毎晩独りでポロポロ涙を流していた時があったなぁ。そういうのって無いですか。
さて、僕は元来メタルファンなので、本当はカッコよくするはずだったのに、どこかでボタンを掛け違えてしまったようなPVもまた大好きだ。また次の機会に紹介したいと思っている。
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