2014年11月5日水曜日

冬コミ受かりました

 冬のコミックマーケットに無事受かりました。12月30日(火)で、東ユ05bとのことです。当日はよろしくお願いします。
 
 当落に関係なくCDの編曲と録音作業は続けようと思っていたけれど、やはり締め切りが確定すると気持ちも引き締まる。昨日でメドレーの録音も済んだので、作業の進行としてはいい感じだと思う。あと1曲足せればいいかな。

 今回はいろいろな面で周りの人を頼っている。活動休止前までは全部ひとりでやるものだ、それができないのはやる気が足りないのだと思い込んでいた。
 
 今回のミックス/マスタリングは全部ボブに頼んでいる。
 デモ音源については僕もやってみたけれど、これには物凄く時間がかかる。そして僕の中には「音圧はできる限り上げないと」「ひとつひとつの音がクリアに聞こえないと」という、サウンドエンジニアとしては当然持っているべき感覚が足りていないと感じた。そもそも昔のロックのCDが好きだし、ゴチャゴチャして渾然一体になっているサウンドを心地よく思うのだ。たとえばクリムゾンキングの宮殿を聞いても、リマスターされたCDは音の分離が良すぎてのめり込めない。それに、大きな音で聴きたければボリュームを上げればいいという感覚をいまだに持っている。
 ボブに頼んでやってもらった曲はどれも、とても音像が整理されており聴きやすい。もちろん以前よりも良いマイクを買ったり、ソフトウェアも進歩したというのはあるけれど、彼が努力を重ねて腕が上がったおかげで、以前のパラメキア帝国と比べて格段に音が良くなっていると思う。

 編曲についても今回は全て、てまりんとの共同作業で行っている。
 今まで四苦八苦して結局変なコード進行になったり、ピアノとかにありえないようなフレーズを入れていたのが、流れも音も自然で、しかも新鮮味のある編曲にできたように思う。何しろ彼女はキーボードをどんどん弾けるので、打ち込みに比べてずっと生っぽいし(弾いているんだから当たり前だが)、さらにポチポチ音符をひとつずつ打っていたのよりも圧倒的に早い。
 共同作業というのは「ダメだ、こんなんじゃだめだー。オレはロクなフレーズを思いつかない…」なんて、煮詰まってできたような物にもなりにくい。とにかく健康上とても良い。よくできたら、すぐ一緒に喜んでもらえるのも良い。
 
 そして、今回のCDの目玉、と勝手に思っているのはジャケットの絵を人に頼んだことだ。
 まあ今まで本当に、これだけは何とかしたいと思い続けていたことだ。だいたいCDを作るときにはボブの家にお邪魔して泊まり込みになり、二人とも心も体もボロボロになりながら、僕が録音をして、それをボブのパソコンに入れてミックスしてもらう。その間に、ひげもそらずに楽器を鉛筆に持ち換え、中学校の美術以来で僕が絵を描き、急いでカラーコピー…みたいな、いま考えても恐ろしくなるようなジャケット絵だった。
 今回は、てまりんの知り合いで絵を描く方がいて、彼女を通じて頼んでもらった。先日、初めてお会いして自分の思うことを伝えてきたんだけど、それはもう本当に貴重で素敵な経験だった。僕の持参した資料はすでに持っていたり、僕がすごく好きな絵本作家や画家の絵についての話が全部伝わったり、ぼんやりした物言いもしっかり理解してもらうことができたからだ。自分の思っていることを形にしてもらえるのは本当に幸せなことだと思ったし、何より絵が出来上がるのがめちゃくちゃ楽しみだ。
 
 さて、僕も頑張らなければいけない。残った曲の録音と手直しのために練習を。それと、残ったもう一曲のアレンジを良いものに仕上げなければ。
 また、CDのプレス業者もいろいろと見ながら選ぶ必要がある。これはバンドの発足以来決めていることなんだけど、そもそもこのバンドは人様の曲を演奏させてもらっているので、1円たりとも自分がもうけるわけにはいかない。価格もできるだけ抑えてなるべく多くの人に手に取ってもらえるように、そしてジャケットの絵やデザインをしっかり生かすせるように…と思うとその分選択肢は減ってくる。
 あとは発行する枚数も考えものだ。ファミコンなどの音を編曲や演奏してCDにしている人も減ってきているし、聴く人も減っているのではないか。以前はだいたいイベントに100枚持って行って、それがすぐ無くなってしまって、ホームページの通販ではもっと多くの枚数が出たけれど、今はそう簡単にはいかないと思う。このブログだって20人くらいしか見ていないと思うし、じゃあ20枚でいいのかって言ったら仕事を頼んでいる人に失礼だ。
 もう宣伝を頑張るしかない。…と思っているんだけど、これが生まれ持っての消極的な体質でちゃんとできる気がしない。もう、ぶどう酒のビンに広告を入れて江戸川にたくさん流すことにするか。

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