2015年3月1日日曜日

久々にスタジオ練習してきた。

一ヶ月ブログの更新を休んでしまったが、ライブでやる曲の編曲にずいぶん時間がかかった。全部新曲をやるというわけじゃないのにどうしてこうなったのかというと、練習をちょっとずつでも並行してやらないと落ち着かなかったからだ。
 以前活動していた時の失敗として一番に挙げられるのが、ライブ直前まで練習以外のバンド運営上の作業ばかりやっていたこと。早く「弾ける」状態になっていないと不安で…
 順番としてはやはり、編曲をちゃんと急いで仕上げて、それから練習するのがメンバーに対しても優しかったよなーと思う。そりゃメンバーには既成の曲を先に練習してもらっておけばいいんだけど、曲がちゃんと全部決まってないと全体像がつかめなくて、バンマスだけがそれを分かっているという危険かつメーワクな状態に陥ってしまう。

 社会人になってバンドをやっているわけだから、時間の使い方を考えるのが一番大切だと思う。何をどんな順序でやって、何に注力するかはよく考えないと。(僕の仕事はそれほど忙しくないし、もっともっと子どもに手がかかる家庭だってあるから、僕自身は時間が無い方ではないと思うけど。)
 10年前から聴いてくれている人には「ゆっくりでも細々とでもいいので、活動を続けていてほしい」と言われた。バンドをしっかり続ける鍵は僕らの場合、やる気の維持とかより時間の使い方だと思う。メンバー間の不和とか音楽性の違い(?)とかも無いしね。メンバーはみんな僕が無茶なことを言い出しても聞いてくれるし、時々お菓子とかを渡しているから大丈夫だ。


 さて、今回は地元のスタジオに入ってみたのだが、あまりにも久々だったせいで行くだけでワクワクしてしまった。実は活動を休止していた間も、妖星乱舞を一曲合わせるためだけにメンバーとスタジオに入ったりはしていたんだけど、ライブをするという目的では本当に10年ぶりのことになる。

 店内はバンドのレコ発やライブ告知のポスターがべったべたに貼られていた。
 メンバー募集とか楽器の講師やりますとかを眺めていると懐かしい気持ちになり、自販機に入っている7UPとかを見ても、ああスタジオだなぁという気がしてしまう。気分に合わせてコーラを買おうかなと思ったが、どうせ飲みきれないからやめた。
 受付に行くと店主がいないらしく、そこにいたバンドの人が「もう帰ってくるからちょっと待っててください」と言われた。この店と客とのナアナアな関係も懐かしい。
 待合室に座っていると革ジャンを来た人が機材をゴロゴロ転がしながら入ってきて、「おはようございます」とか言っている。昼過ぎなのに。
 おはようございますってことは、今起きたってことでしょう。君たちは寝てないことをアピールするのが半分仕事みたいなものなのに、いま起きたのかね!…と心の中で説教をしてみた。

 「⚪︎⚪︎(バンド名らしい)の××さん、ベースマガジンに載ったらしいっすよ」「ふーん…」
という会話が聞こえてくる。そりゃベースマガジンに載ったらうらやましいのに違いないんだろうが、ウソーマジースゲー!とは言えない。興味ないですよと聞き流さなきゃいけないのがアマチュアバンドマンというものだと思う。

 
 今回スタジオに入ったのはリハーサルの意味ではなく、音作りのためである。今度のライブはPAの設備がある場所ではなく、音量も限られてくるので、大型アンプを持ち込むわけにはいかない。録音では30年前の真空管のアンプを使っており、今後もそれでやることにしている。けれど、アンプは今までもライブハウスにあるものを使っていたので、同じようなものと考えるようにした。そこにこだわっているとライブ自体できないし。
 それと、デジタルのアンプを使っても、そこに必要以上にコンプや空間系のエフェクターがかかっていなければズルをしている気にはならない。そこに関しては、今日たくさん音を出したけれども、今回使うもので間違いは無いと思う。

 ライブでやる曲の中から、2曲を合わせてみた。ギターが二人、同じように歪ませてリードとバッキングを弾くので、音が埋もれたり、ひとつひとつのフレーズで何をやっているか分からない部分が無いように見ていった。
 ギターインストはリードギターが歌みたいなものなので音が小さかったら何を聴いていいのかわからなくなる。だが、思い出してみるとうちのバンドは練習で各人がさんざん爆音を出しておきながら、ライブではみんな音を小さくするので僕の音だけがでかくなった…ということがよくあった。
 ライブで自分の音が聞こえないんだったら、そのメンバーはベニヤ板の書き割りとかでいいと思う。もしくはビジーフォーのものまねで出てくる、手に棒がついた人形とかでもいい。だけど反対に音がでかすぎるのもジャイアンみたいではずかしいものだ。
 そういう意味で、音はきちんとバランスを保った状態で練習して、全員の音がそれぞれに聞こえる状態で、本番も同じようにしなきゃいけない。

 音が決まったので、少しだけ合わせの練習をしてみた。家で練習してきているので、そんなに間違えたりはしない。自分に関して言えば、子どもが寝てからこっそり練習するので、以前よりもずっと集中できている。この時間を有効に使わないと!とか、やっと楽器を触れる!という気持ちが強くて、曲を覚えるのも弾けるようになるのもずっと早くなった。
 ただ、完成度としては譜読みが終わっただけで、まだまだだと思う。たぶんこのままライブを迎えたら、ドラムに合わせて音符をなぞるだけになって、音ゲーみたいにターゲットが上から降ってきてラインに合わせて正確に音を合わせるだけの作業になってしまう。
 ボブと音を出しながら、「ここは弦がピックアップにバシバシ当たって余計な音が出るように弾いて」みたいなことをちょっと話せたけれど、少しずつそういうところを詰めていこうと思う。個人としてはもっと弾き込みが必要なのはもちろん、余裕で弾けるけど余力をグリッサンドとビブラートと倍音につぎ込んでいる感じにしていきたい。楽しくなってきた。
 練習を一所懸命していてもブログを放置しているとよくないので、たまには更新していこうと思う。当日の企みごとも色々したいし。


追伸:誰も書かないと思ってチェックすることすら忘れていたweb拍手にコメントが!ありがとうございます。
「ライナーノーツにアセルスのテーマが無いのは隠しキャラ扱いになっているのかと思いました。CDを裏返しにして再生すると出現、とか。」
今回のCD作りは自分としてはかなり余裕がある感じだったのですが、結局最後は切羽詰まって追い込み…みたいなことになってしまいました。やっぱりチェックに時間をかけることは大切ですね。アセルスのテーマ自体、アルバムのサウンドにバラエティが欲しくて、急遽「そういえばあれ、やりたかったじゃん」と録音したので、サンプルもアップしていません。ただ、けっこう演奏や編曲自体はメンバーにも気に入ってもらえたし、歌も前面に持ってくることができました。
 隠れキャラってワクワクしたものでした。ゴーデスに50連打すると涙が〜みたいな、漫画に使われたり、ガマパックンがシティコネクションの車に…みたいなのもあったりして、本当とウソとが紙一重の宝探し感があったと思います。(いま娘が見てるアナと雪の女王に隠れミッキーが…とか言われると心底どうでもいいと思うのに、自分は夢中になっていた)CDを特定の曲順で聴くと出てくるとか、プレイヤーに入れる前にスハダクラブみたいな暗号を入れるとか、いいですね。
 そういえばコミケで売っている時に、イトケンの曲が好きーという人がいて、曲を見て「バトルじゃないの…」という感じだったので、イトケンバトル分はライブで!と思っています。

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