2015年12月30日水曜日

スターウォーズはやっぱり最高だぜ。(ネタバレなし)


 映画が好きだというと「どの映画が一番好き?」とすごく難しい質問をされて困ることがある。いつの頃からか、もうめんどくさいので「スターウォーズ!」と答えるようにしてきた。それなりに話も弾むし。
 だけど、よくよく考えてみると本当に一番好きな映画はスターウォーズなんじゃないかと思えてくる。

 僕は77年生まれなんだけど、スターウォーズを全作映画館で観ている。というのは、父が「自分が観たいから」という理由で、幼少期の僕を預かりつつ映画館に連れて行っていたのだ。(…と、大きくなってから父に聞いた。)
 ただ、1作目はもちろん全く物心ついていなくて(もしかしたらぐっすり寝ていたのかもしれない)、全然覚えていない。
 2作目は3歳。めちゃくちゃ怖がって、映画館の一番後ろから泣きながら観て、何度も出たり入ったりしたのをよく覚えている。
 そして6歳のころ観た3作目。もう全身の細胞がグラングラン揺さぶられるような気分で劇場を出て、買ってもらったパンフレットを毎日ボロボロになるまで眺めたものだった。ビブ・フォーチュナとかアクバー提督とか、細かい宇宙人の名前だけでなく、ヨーダはフランク・オズ、オビワンはアレック・ギネス…なんて6歳の子どもが俳優の名前を覚え始めてしまった。
 そして隣に住んでいた友達に「スターウォーズすげえんだよ!」と興奮して語って全然理解してもらえず、挙げ句の果てには「他の宇宙人は気持ち悪いけどこれはカワイイよね。イヌみたいで」とか言われ、ばかやろう何がイヌだ!イウォークだぞ…とやさぐれていたのだった。
 人間、覚えても何の得にもならないことを記憶したり、好きなものが友達に理解されなかったりというのがその後の人生にパワーを与えるものだ。僕にとって最初の経験はスターウォーズだった。

 ところで、エピソード1が公開される少し前に、テレビに「スターウォーズ好きの芸能人」として武田真治が出ていた。
 ファンの熱狂を伝えるニュース番組だったんだけど、その中で女子アナに「どんなところがスターウォーズの魅力ですか?」と聞かれ、彼は自分で集めたグッズに囲まれながら、「…だって、面白いじゃないですか!」と答えていた。
 この答えにはすごく共感した。僕もスターウォーズがなぜ好きかと聞かれたなら「カッコよくて面白いから!」と答えるだろう。

 そんなスターウォーズの最新作が公開された。もともと休みが少ない仕事をしていることもあるが、休日は長女と遊ぶことが決定しているため、観に行くのはとても難しい。一緒にお風呂に入りながら何度も「お父さんがものすごく好きな映画だから観に行かせてほしい」とか「一緒に観に行こうか」と説得していたのだが、「だめにきまってるでしょう」とのことであった。

 しかし先日、ついに「仕事」とウソをついて観に行ってしまった。(数えてみたら今年3回目の自由時間であった)
 映画の出来は、何かいろいろ言う人はいるかもしれないけれど、最高だった。なぜなら、スターウォーズだから。
 ルーカスが作ってないとか配給が変わったとかそんなのどうでもいい。ミレニアムファルコンが飛んでライトセーバーが光るんだから。僕は上映中3回泣いた。
 

 さて、このブログは楽しみにしている人がいるのに映画の内容を語るほど野暮ではないのだが、いまものすごくスターウォーズを語りたい。どうするか、では映画以外のことを話そう。
 今日僕が言いたいのは、スターウォーズのグッズについてだ。

 プリクエル時代とはうってかわって、恐ろしいほどにスターウォーズグッズが作られるようになった。
 しかし、これだけ数が出ているのに「これはいい!買おう!」と思えるものはとても少ない。特にアパレル関係。
 さりげないデザインのものも、派手なものも良くない。そして、今風のものも、レトロな雰囲気にしているものも良くない。本当にスターウォーズが好きな人が作っているとは思えない。



 これはBEAMSのスウェットだが、チャンピオンのロゴもついているあたりがいかにもBEAMS。ダメだと思う。



 これはX-GIRL。うーん…プリントだけレトロ感があってもTシャツのシルエットは今風だし(当たり前だけど)、なんか中途半端。そもそもこんな若い女の子がスターウォーズの服着ねーよ!まあ、そう言ってしまったらおしまいだが。

 

 しかし、これは良い!ほしい!…なぜこの人選!?良すぎ!


 そういえば、数年前にギャルソンシャツで作られたコレは大喜びで買ってしまったのだった。

 こう考えてみると分かったことがある。僕はスターウォーズグッズにカッコ良さを求めていない。どこかにダサさが残っていてほしい。


 これも数年前に買ったものだけど、スターウォーズのレシピ集。いい感じにダサい。内容は「Yoda Soda」という緑色の飲み物とか、「Obi=Wan Kebab」とか、バカなものばかり。本自体を置いておくだけでインテリアとしてもおすすめなダサさ加減。グッズはぜひこうあってほしい。

 しかし、いくらダサくてもこれはダメだ!この前見かけて仰天したよ…


 ダークサイドモナカ!…おいおい、いいかげんにしてくれ!おいしかったけど。
 ライトサイドは何か?雪見だいふくか?

 やっぱり、ダサくてもそれは単なるウケ狙いだけでなく、ウケを狙うとしても本気で作っているのでないと。

 では、フォースの覚醒の劇場で見かけたこれはどうか。

 あまりのインパクトに写真を撮ってしまったがガラスケースの中にあったので鮮明でなくて申し訳ない。
 

 その顔はどうなんだ…。アマゾンとかで日本製のフィギュアにこっぴどいレビューしている人が見たら卒倒するぞ。


 めちゃいい人そう。ジェダイというより農家の好青年だ。
 ちゃんと作ろうとしたけど結果的にひどい物になった感があって良い。

 まあ、その路線で…と思い出してみたら、やっぱりこれには勝てないよな。


 サソリベイダーという、すばらしいネーミング。そして「オレサマ」。
 
 今後も続くスターウォーズシリーズ。次作は2年後と言われているけれど、グッズの動向もしっかりチェックしていきたい。ダサいものはすかさずゲットだ!


 web拍手のお返事〜
 「大昔にパラメキア帝国さんの音楽を聴いていたものです。題名のない音楽会のゲーム音楽特集で、ふと昔聞いていたことを思い出して検索してみたら、こちらのサイトがhitして、懐かしい思いで試聴聞かせて頂きました。やっぱりここの音の格好良さが好きです。新作CDも出るのでしょうか、楽しみにしています!」

<ありがとうございます。題名のない音楽会は僕も観ました。ファイナルファンタジーはまさかのリコーダー合奏。そして植松伸夫氏の「ゲーム音楽はみんなで演奏する時代になる」という言葉は印象的でした。
 音楽の教科書に愛のテーマやエイトメロディーズが載った時は驚きましたが、今はゲーム音楽のオーケストラとか吹奏楽団とかどんどんできて、時代は変わってきたなという印象です。ゲーム音楽を聴いて育ってきた世代が大人になって、時間やお金や、その他の余裕ができて…というタイミングもあるのかもしれません。
 ただ、この流れがこの後長く続いていくのかどうかと考えると、それは分かりませんよね。たとえば仕事が忙しくなったり、結婚して子どもができたり、一緒にやる仲間がいなくなったり……。一度活動を休んでみた実感としても、休んだり辞めたりの原因っていくらでもあるような気がします。
 だからこそ僕らは今やろうと思っているし、これからも続けようと思っているんですけどね。(まあ、昔から空気読まないでやってきているので、時代の流れに関係なく好きなようにやっていくだけですが…)
 思い出してもらえるのは本当にありがたいことです。活動休止したのも気持ちが切れたからとかやる気がなくなったからではないので、自分の気持ちとしてはほとんど変わっていません。以前と変わったかどうかということって、自分達では全然わからないことです。うまい下手とか、技術が進んでいるかどうかによる違いも、それが作品としての評価に直結するわけではありません。
 だから以前にやっていた時の気持ちが、いま作っているものの中にあると思ってもらえるとしたら、とても嬉しいです。CD制作もがんばります!